徳島城博物館と阿波国分寺資料の合同調査を行いました【2月20・21日】
2023.02.22 報告
第15番札所国分寺(徳島市)本堂の修理によって、屋根瓦の下から約11万枚の屋根板が取り出され、その中に約3万枚の墨書板が発見されました。江戸時代の本堂修理の際に寄付を行った人々の名前や国名、似顔絵などが記されています。周辺地域の人々やお遍路さんと札所の関係を示す重要な歴史資料です。
徳島城博物館において、日本史研究室(担当教員:胡光)の学生とともに、この屋根板の調査を行い、これまでに1280件の調査を完了しました。阿波国と四国内が多いものの、西日本各地の地名が見え、また少額の寄付金や字が書けない人の存在もうかがえるなど、信仰の広がりを知ることができました。