国際シンポジウム・研究集会を開催しました【10月17日(土)18日(日)】

2015.10.22 報告

国際シンポジウム・研究集会を開催しました

 10月17日(土)に、国際シンポジウムを南加記念ホールで開催し、ジュリウス・バウティスタ氏、モートン常慈氏が報告を行いました。バウティスタ氏は、フィリピンで聖週間に行われるビシタイグレシアといういくつもの教会堂を巡る巡礼をとりあげ、その宗教的背景や巡礼者の動機・体験内容などについて報告をしました。モートン常慈氏は、近年急増している外国人遍路は四国遍路のどこに魅力を感じているのか、今後外国人遍路にどのように対応すればいいのかなどについて報告をしました。両氏の報告後、会場からの質問をもとにパネルディスカッションが行われました。
 18日(日)は、「近現代の四国遍路」を統一テーマに、稲田道彦、小幡尚、中川未来、青木亮人の4氏から報告がありました。その後、上野進氏のコメントに続き、報告者全員による討論がなされました。
 参加者は、17日が約140人、18日が約110人で、研究者だけでなく多くの一般市民の方々にも参加していただくことができました。
 なお、各報告テーマは下記の通りです。

国際シンポジウム【10月17日(土)】

フィリピンのローマカトリック教徒による聖週間の巡礼

ジュリウス・バウティスタ(京都大学東南アジア研究所准教授)

世界の視点から見た四国遍路の魅力 - 西洋人を例として -

モートン常慈(徳島文理大学保健福祉学部講師)

研究集会「近現代の四国遍路」【10月18日(日)】

「四国徧禮道指南」における聖地の景観

稲田 道彦(香川大学経済学部教授)

戦争と四国霊場・遍路 - 高知の事例 -

小幡 尚(高知大学教育研究部教授)

植民地台湾の四国八十八ヶ所写し霊場

中川 未来(愛媛大学法文学部講師)

文学や漫画から見る近現代の遍路

青木 亮人(愛媛大学教育学部准教授)

コメント

上野 進(香川県政策部文化振興課主任)