愛媛大学ミュージアムで「日本の巡礼展」が始まりましたが、現在は休館中です【展示は1月11日(月)まで】
2020.08.12 お知らせ
最新の研究成果とセンター所蔵の貴重な資料を公開するために展示を行いましたが、コロナ禍のため、愛媛大学ミュージアムは閉館中です。展示の内容をオンラインでご覧いただけるように準備をしていますので、しばらくお待ちください。
展示1「研究最前線」
・四国遍路のお接待(竹川郁雄)
・遍路道の多様な文化遺産を守り・伝え・活かす(井口梓)
・遍路へ誘い、証しするモノたち(中川未来)
・科学研究費を活用した四国遍路の総合的研究(胡光)
展示2「日本の巡礼」
平安時代には、貴族を中心とした高野詣や熊野詣が盛んとなり、三十三の観音霊場を廻る西国巡礼も成立し、四国においては八十八ヶ所は誕生していませんが、宗教者による辺地修行という巡礼の原初形態が見られました。
日本における巡礼の最盛期は、庶民の参加を見た江戸時代でした。一生に一度は行きたいと唄われた伊勢参りをはじめ、善光寺、宮島、金毘羅などに人々が押し寄せ、四国霊場八十八ヶ所の札所も確定しました。明治維新による危機を乗り越え、交通の発達とともに起きた巡礼の大衆化は、信仰の旅から観光の旅へという変化をもたらしました。
(胡光)
<主な展示資料>
・役行者前鬼後鬼図 室町時代
・富士曼荼羅図 江戸時代 文政9年(1826)
・弘法大師絵伝 明治12年(1879)
・知多新四国弘法大師霊験図絵 昭和2年(1927)
・吉野山図 江戸時代 正徳3年(1713)貝原益軒
・西国三十三所観音霊場記図会 江戸時代 弘化2年(1845)厚誉春鶯
・諸国道中金の草鞋 江戸時代 文政6年(1823) 十返舎一九
・金毘羅霊験記 江戸時代 文化7年(1810)
・伊勢参宮・金毘羅・西国三十三所道中日記帳 明治7年(1874)松田梅蔵