第3回全国史料ネット研究交流集会・愛媛の報告書が刊行されました【12月21日】
2017.12.21 ニュース
愛媛大学法文学部が共催し、当センターが後援した全国大会(2016年12月17・18日)の報告書が刊行されました。
愛媛で開かれることになった第3回の集会では、「地域歴史遺産」を「保全」することが、地域の歴史を喪失しないだけでなく、防災や減災につながり、災害に強い地域社会を創る「活用」法を考えてみることにしました。そこで、昭和南海地震から70年という節目の年でもあったため『南海地震を伝え、備える』という特集を組み、基調講演をはじめ、関係する地域の皆様に南海地震を意識した報告をお願いしました。
また、熊本や山陰の地震、北海道・東北の水害など大規模自然災害は、昨年も日本各地を襲いました。これら最新の情報を報告や意見交流のなかで採り上げたほか、全国各地で日々、保全活動に関わっている皆さんに活動内容の実績や課題について紹介いただきました。
「地域歴史遺産」を保全するための課題として、自然災害だけでなく、過疎化と人口集中、高齢化、自治体合併、行政と市民参加など多様な問題提起がありました。(編集後記より)
【書名】第3回全国史料ネット研究交流集会―愛媛―報告書
【編集】愛媛資料ネット
【発行】独立行政法人 国立文化財機構 文化財防災ネットワーク推進室
【協力】科学研究費補助金基盤研究(S)「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立―東日本大震災を踏まえて―」(研究代表者・奥村弘)研究グループ 愛媛大学法文学部附属 四国遍路・世界の巡礼研究センター
*報告書はこちらからダウンロードできます。(PDFファイル、本文100頁)