徳島県小松島市地蔵寺の総合調査を行いました【8月29日(木)~31日(土)】

2019.09.01 報告

 徳島県小松島市にある地蔵寺は、四国八十八箇所霊場ではないものの、弘法大師の開基として知られる古刹です。小松島は天然の良港として古より栄え、藩政下では藍の積出港として豪壮な藍商家も軒を並べました。このため、多くの四国遍路も上陸し、地蔵寺参詣を行っています。足利将軍家の末裔・阿波公方の屋敷を移築したという玄関・書院や、藍地の胎蔵界曼荼羅図は徳島県指定文化財です。
 同寺のご協力を得て、四国4県の専門家を集め、徳島県立博物館、徳島城博物館と合同で、日本史研究室(担当教員:胡光・中川未来)の学生とともに、総合調査を実施しました。平安時代の彫刻を多数確認し、1000件以上の書画・古文書調査を実施しました。今後、研究を進め、報告書を刊行する予定です。