公開シンポジウム・研究集会を開催しました【10月27日(土)・28日(日)】
10月27日(土)に、「巡礼の諸相-四国遍路への影響と展開」をテーマとして、公開シンポジウムを愛媛大学グリーンホールで開催しました。小嶋博巳氏が基調講演を行い、六十六部とは何か、またそれが四国遍路の形成にいかに関わっていたかについて詳しく話されました。小嶋氏の基調講演に続き、田井静明氏、山口由等氏が関連報告を行い、その後のパネルディスカッションでさらに議論を深めました。
28日(日)は、午前に西耕生氏・須藤茂樹氏から四国遍路について、午後に安田慎氏・菅谷成子氏から世界の巡礼について報告がありました。
参加者は、27日が約120人、28日が約80人で、研究者だけでなく多くの一般市民の方々にも参加していただくことができました。
なお、各講演・報告テーマは下記の通りです。
公開シンポジウム
10月27日(土)13:30~17:00
テーマ「巡礼の諸相―四国遍路への影響と展開」
「巡礼と巡礼地 ―六十六部、そして四国遍路―」
小嶋 博巳(ノートルダム清心女子大学教授)
関連報告
「小豆島霊場と香川の写し霊場概観」
田井 静明(瀬戸内海歴史民俗資料館長)
「知多半島の巡礼の歴史と現在―知多四国を中心に―」
山口 由等(愛媛大学教授)
研究集会
10月28日(日)9:30~16:00
「「四国遍路」以前 ―古典文学と山林修行―」
西 耕生(愛媛大学教授)
「厄除けの寺・四国霊場第23番札所薬王寺の調査と地域振興―官学民連携「県南キャンパス事業」の紹介をかねて―」
須藤 茂樹(四国大学教授)
「信仰とレジャーの狭間で―現代イスラームの参詣から社会的心性をまなざす」
安田 慎(高崎経済大学准教授)
「フィリピンにおける聖母崇敬―アンティポーロの平安と航海の安全の聖母を中心に―」
菅谷 成子(愛媛大学教授)