愛媛大学ミュージアムで「明治150年 明治時代の四国遍路展」を開催しています【1月22日(月)まで】

2018.08.01 お知らせ

 明治元年から150年にあたる本年は、センターが所蔵する様々な歴史資料を公開して、明治という時代から四国遍路の歴史を紹介します。伊方町で発見された愛媛県最古の「遍路日記」も初公開します。
 これまでの研究成果の一部を分かりやすく公開することで、センターの活動について御理解いただく機会となれば幸いです。(火曜日休館、10:00~16:30開館、入場無料)

展示1「研究最前線」
・四国4県とスペインガリシア州との協力協定(胡光)
・何回も巡る遍路(竹川郁雄)
・巡礼文化の地・知多半島の「知多四国霊場」(山口由等)
・四国番外霊場久妙寺の総合調査(胡光)
・明治初期の遍路統制(中川未来)
・伊方町で発見された愛媛県最古の「遍路日記」(高嶋賢二/胡光)

展示2「明治時代の四国遍路」
 明治維新によって、四国遍路も大きな転機を迎えます。神仏分離令と呼ばれる一連の通達で、神社も含まれていた八十八箇所の札所が変更されます。寺院だけになった札所は、旧藩の保護廃止や廃仏毀釈の風潮によって、経営難に陥ります。遍路にも規制が加えられ、その数も減少します。
 日清戦争時の国家意識高揚を背景に、明治30年(1897)「古社寺保存法」が公布されて「国宝」が誕生し、古社寺の伝統文化が守られるようになります。各寺院でも奉賛会などが結成され、建造物の修復も始まりました。明治40年(1907)頃に繁多寺住職が発案した「四国霊場連合会」は大正2年(1913)までに結成され、翌年の四国霊場開創1100年を祝い、霊場の復興が進みました。(胡光)
・納経帳 明治時代
・案内記 明治時代
・天下泰平四国八十八ヶ所御本尊五穀成就図 明治6年頃
・弘法大師御絵伝 明治12年
・四国遍路絵馬 明治17年(パネル/宇佐八幡神社所蔵)
・小豆島八十八ヶ所遍路所用品 明治9年
・四国霊場豫州太山寺全図 明治30年(太山寺寄贈)
・明治30年代の霊場写真(パネル)