春季公開講演会を開催しました【4月14日(土)】

2018.04.23 報告

 4月14日(土)に、春季公開講演会を愛媛大学南加記念ホールで開催しました。講師とテーマは下記の通りです。

モートン常慈(徳島大学准教授)
「オリヴァー・スタットラーから見た四国遍路と世界への発信」

胡光(愛媛大学教授)
「スペイン・ガリシア州と四国の協力協定-世界遺産登録に向けた文化交流-」

 モートン講演では、オリヴァー・スタットラーは、四国遍路研究者であるだけでなく、1970-80年代に多くの外国人巡拝グループを四国に引率し、また彼の著書は世界中で読まれ、その後の四国遍路研究者に大きな影響を与えるなど、四国遍路の世界への発信に大きな役割を果たしたことが紹介されました。なお、戦前に四国を巡拝した故アルフレッド・ボーナー氏の遺品が会場に展示され、大きな関心を集めました。
 胡講演では、2015年9月にスペイン・ガリシア州と四国4県の協力協定が調印され、記念国際シンポジウムが開かれたこと、2017年7月にはガリシア州立巡礼博物館で「四国遍路2017」が開催されたことなど、世界遺産登録に向けて文化交流が進められている様子が、サンチアゴ巡礼の現状とともに紹介されました。
 講演会には、遍路・巡礼研究者だけでなく多くの一般市民も参加し、参加者数は157人でした。